氷河期を越えた先

就職氷河期を経験した団塊ジュニアが、昭和・平成の思い出の他どうでもいい事を書き綴るブログ。大事な思い出を忘れる前に書き留めておきます。

「この国の気持ち悪さの正体-潔癖社会と日本人-倉田真由美(漫画家)×古谷経衡(文筆家/評論家)」を読んで

https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20200324-00169390/
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20200325-00169396/

なぜか読んでしまうな、これが。
まずタイトル。この書き方だと、日本に気持ち悪い部分がある、という意味ではなく、
日本は気持ち悪い、という意味だな。気持ち悪い部分はあると思うけど、概して気持ち悪いと思わんのです、私は。これは個人の自由ですが。

 

>不道徳を恣意的に叩く社会
>不倫は女性側が叩かれる
W不倫をした場合は、たいてい女側のほうが罪が重くなっていると思います。先に述べた大物女優と夫側の不倫はW不倫ではないものの、夫側はCM降板などの影響はあれどドラマには出続けていた。しかし、相手側のKさんという若い女優は、完全に芸能界から抹殺されるような状況になって、不倫騒動が勃発してからすぐ自身のインスタグラムも何もかも削除されてしまった。

 

W不倫をした場合は・・」(倉田)と言いつつ、W不倫じゃないケースを持ち出して、何言ってんの。なんという芸能人の話か知らないけど、叩きやすい方を叩いているだけで、力がないから消えただけでしょ。
そもそも日本国民の大多数が芸能人の不倫を叩いてるの? 俺なんかなんの興味もないし、俺の周りも、職場でもそんなの話題に上らないよ。この件で、気持ち悪いのは日本(国民)ではなく、週刊誌とかワイドショー作ってる奴らだろ。日本全体に持っていくなよ。
あと、不倫で消えた芸能人は、その程度なんだよ、芸能人だけど芸がないっていうか、タレントだけどタレント(才能)がないというか。不倫じゃないけど、槙原敬之なんか逮捕されても復活してるじゃないか。やっぱ芸というか才能があるからだと思う。芸能界が薬物に対して慣用と言うのもあるんだろうけど。

 

>・男性医師すらも「男尊女卑」

 

医学部の女子受験生・浪人生減点はひどいと思うけど、

 

>(倉田)出産とか子育てとかで女の人はあまり長く病院にいられないとか。夜中の緊急外来とかで乳幼児持ちの女医を呼びにくいというか、現実的には呼べないと。
>(倉田)子どもがいくらちっちゃくたって、生まれたその日とかでなければ、実は駆けつけることはできるわけですよね。
>(古谷)物理的に可能ですよね。

 

この物言いはもっとひどいね。自分の妻の出産の時のことを思い出すと、とてもこんなことは思いもつかないよ。数時間おきに起きて授乳とか、すごく大変だもんね。もちろん個人差はあるだろうけど。
それをこの二人は出産した日でなければ、物理的に可能って。絶句する。これ女医さん側にとっても、
患者側にとってもまずいよ。すごい身体的疲労がある状態で、かつ寝不足だと、判断力にぶるだろ。そんな医師に診察されるのを想像してみろ、馬鹿。ミリオタの古谷であれば、ラバウルからガ島に連日出撃させられたパイロットのことを思い出せ。

 

>(古谷)過酷な不平等の前には黙りこくり、抵抗一つせず、犯罪ではない不倫事案を叩いて大はしゃぎしている日本社会がそろそろ恐ろしくなってきました。


芸能人の不倫が叩かれたかどうかは知らんが、医学部の不当減点問題はだいぶ叩かれてたと思うけど?

>跋扈する自己責任論、生活保護バッシング
(古谷)じゃあ、あなたが1930年代にドイツやポーランドユダヤ人に生まれたら同じことが言えますか、と。そう思いませんか?
(倉田)なるほどね。しかし、たぶんそういうことを言っても、彼らは「いや、でも今は現代の日本だから(状況が違う)」と言って返すでしょう。

 

そりゃそうだろう。なんか言ったら、いやいや石器時代に生まれたら同じこと言えますか、とか鎌倉時代に生まれたら同じこと言えますか、とか、そんなの言われたら、馬鹿馬鹿しくて話にならんだろ。その前に書かれている無限のチャンスが転がっているはずがないと言うのは同意するけど。
あと生活保護問題に言及しているけど、問題は不正受給と、本当に必要な人がもらえず、おにぎり食べたいとかって遺書残して死んでいく人がいるということでしょ。基準はなんなんだ、という。

 

>行き過ぎた嫌煙運動
放射線と「酒害」には鈍感
>ストロング酎ハイ9%」は誰でも買えるんですよ。私は世界をいろいろと、もちろんそんなに全部行っていないけれども、だいぶ行ってみて、「9%」なんてどんな国でも売っていないですよ。だいたいアルコール度数は高くて5.5%、平均で4.5%ぐらいじゃないですか、酎ハイという飲み物は。

 

外国行った時に酎ハイ買おうと思ったことがないからよくわからないけど、アルコール度数が9%を超えるワインは普通にスーパーで売ってたし、ワインはだいたい10%超えてないか?

俺がいく外国だけの話かもしれないけど。あっ今思い出したけど、買えない時間帯があったりした記憶がある。その意味では簡単には買えないな。

この酒に関して鈍感というのは、上で出てきた自己責任で説明つくだろ。酒は飲んだやつだけが不健康になるが、タバコは周りにいる人にまで健康被害を及ぼす(と言われている)から。

 

>酒席で勧められたお酒だって「受動酒害」であり

この問題は、パワハラとか大学生の一気飲み強要問題等で糾弾されてきているだろ。路上ゲロまではしらんが。だから、そんなにアンバランスとは思わんね。

 

>「愚行権」問題…その行き着く先は
>(古谷)『健康帝国ナチス』(ロバート・N・プロクター著、草思社)という本があって・・
>これは全く今の日本社会と似ているのではないかと思う。

 

気のせいだと思いますよ、考えすぎ。俺は似ているとは全然思わない(笑)。
その後に続く愚行権は、普通に日本社会で許容されてんじゃないかな、他人に迷惑かけなければ。
他人に迷惑かけながら愚行権を行使するから叩かれんだよ。
いつものことだが、読んでも、なんの足しにもならなかった。