氷河期を越えた先

就職氷河期を経験した団塊ジュニアが、昭和・平成の思い出の他どうでもいい事を書き綴るブログ。大事な思い出を忘れる前に書き留めておきます。

昔のドキドキ:エロ本の自販機

小学校の時、自転車に乗れるようになると、結構行動範囲が広がります。でも、日が暮れるころには家に帰っていました。

帰り道に、結構人通りが少ない、でも車は結構通る道路脇に、銀紙のようなもので商品が見えなくしている自販機がありました。小学生中学年のころは、壊れてるのかな?と思いつつ、何も考えずに通り過ぎていたのですが、6年になって、暗くなってからそこを通ったところ、銀紙が透けて、商品が見えました。商品は、エロ本です。400円くらいからありました。

すごい、ここなら、書店と違って店員がいないのでエロ本が手に入る!とドキドキしながら帰りました。

家で、明日買いに行こうか考えましたが、車が多く、もし先生が乗っている車が通り過ぎたら? とか友達を乗せた車が通り過ぎたら? など結構神経質に悩みました。

いろいろ悩んだ挙句、虎穴に要らずんば虎児を得ず、あまりリスクばかり考えていては決行できない、と勇気を振り絞り、でも、最低限すぐには誰だかわからないように、(学校の体操着ではなく)私服で帽子をかぶって、自転車は母親のママチャリでいくことにしました。

いざ決行の時は、近くの路地にいて、車が途切れたところで、自販機に急行し、400円投入、選ぶ余裕はないので、とにかく400円の商品のボタンを押しましたが、お金は自販機に吸い取られたのに、肝心の本が出てこない! 頭が真っ白になりましたが、長居は無用なので、その時は退散しました。

家で詐欺にあったとくやみましたが、ある考えが、ニュータイプ張りに浮かびました。

商品が出るまで、ボタンを押し続けなければいけないんじゃないのかと。

そして次の日、もう一度400円を持って出かけました。

今回だめなら、もう諦めようと。

そして、前日と同じように、車が途切れたタイミングで自販機に向かい、今度はずっとボタンを押し続けていました。そうしたら、うぃーんと自販機が何かをがんばって、最後に本が出てきました!

さっそくそれを服の中に隠し、家に凱旋したのでした。

家に着くと自分の部屋に直行し、引出しの中に隠して、就寝の時間まで待ちました。

夕ご飯を食べたり、家族でテレビを見ている間ずっとそわそわしていました。

寝るときに、初めてページを開き大満足でした。隣の部屋の兄に見つかると悪いので、部屋の電気は消して、机の電気だけで見ました。しかも定価を見ると400円以上するじゃないか!(単に数か月前に発行された雑誌だからなんですが)

そして何日かかけて、文章もすべて読みました。自分の部屋に行けばいつでも女性の裸が見れるという充実感はすごかったですね。

これが初めてエロ本を買った時の話です。昭和の時代です。

今なら、インターネットで動画まで見れるから、こんなことをする6年生はいないでしょうね。

これより以降は、その自販機のお得意様になり、そこでエロ本を仕入れていました。