氷河期を越えた先

就職氷河期を経験した団塊ジュニアが、昭和・平成の思い出の他どうでもいい事を書き綴るブログ。大事な思い出を忘れる前に書き留めておきます。

三浦展「下流大学が日本を滅ぼす! 」

仕事柄、大学の先生にお会いする機会が多く、最近の大学生についてすごい話を聞くことがあるので、古本屋さんでみたとき少し期待して購入しました。最初の方は面白いなと思って読んでいたのですが、ひたすら現在の大学生(といっても10年くらい前の本なので、10年前の大学生)を馬鹿にしているだけなので、だんだん怒りを覚えてきました。語り口調で書かれているのが、さらに腹立たしい。
はっきり言ってクソ本。買う価値も読む価値もなし。
最後の提言も、進学率を20%というのは同意できるけど、高校廃止とか何?ってかんじ。なら中学卒業レベルの知識で大学入れるの? 大学を卒業しても今の高校卒レベル(修士卒で高専卒くらいか?)ってことになって、日本のものづくりのレベルががた落ちしますよ。企業側の教育も大変になると思うし。
著者は文系のことしか頭にないんだろう。
オンライン大学のことも言及してて、働きながら大学へ行くようにすれば、時間が効率的に使えるとか、そんなの机上の空論。通信制大学のこと調べてみろ。放送大学でもいい。ものすごく意思の硬い人でないと無理だよ。あと、そもそも通信制では無理な学部もある。理工系で実験が必須のところとか、医学部で解剖実習とか、看護学部の看護実習とかどうするんだよ。
あと、いいか悪いかは別として、理工系だと、研究室に泊まり込んだりして卒業研究なんかに励むから能力がつくんだよ。
一番問題だと思ったのは、教授に注意された学生が、泡を吹いて倒れた、とかいうエピソードを面白おかしく書いているところ。普通病気を疑うでしょ。癲癇とか。それを笑い話で著書に書くなんて頭がどうかしてるね。エリートには教養が必須だとか、本を読めとか偉そうに書いているけど、お前が教養身につけろよ。病気が疑われるような症状を笑い話にするな、クズ。他にもツッコミどころ満載だけど、思い出すだけで腹がたつので、この辺にします。

いつもは、再度古本屋さんに売るんだけど、これは紙ゴミに出しました。どうせほとんどお金にならないし。こんなクズ文章が印刷された紙が不憫です。来世では(再生紙になったら)、もっといい使われ方をしてください。あなたたち、紙には罪はありません。